今回の話は、iphoneアプリを作成している開発者にとっては、かなり貴重な話をします。
これは本当に、本当にあったドキュメンタリーです。
iphoneアプリはどんなにいいものを作っても、Appleが審査を通してくれなければ
世にアプリを公開することができません。
Apple様の言うことは絶対!!
逆らうことは一切許されません。
その当時、私はiphoneアプリを作成したことはなかったのですが、自身への挑戦のために
背水の陣で、Macbook Airを自費で購入し、アプリ制作にあたりました。
まぁなんてことはない、ブラウザアプリなんですが、
HTTPヘッダーをいじらないといけない理由がありまして、、
その当時の私は、いろいろ苦労して作りました。
そしていざ、アプリを公開の局面になります。
それなりに下準備をしていて、会社のAppleへ申請やら
審査でやってはならないこと、なども調べていました。
一度審査に通らないと、次に通すのは厳しい、、など
わかってはいたんです。
審査には10日から2週間ほどかかります。
そして、いざアプリ審査へ申請して、2週間後に帰ってきた結果は、、
リジェクト(拒否)でした。。
ガーーーーン。
うん、でも、いろいろダメな理由が書いています。
一つは使ってはいけない、非公開APIを使っていること。
これは、私のうっかりミスでした。
これはさささと直しました。
ちなみにリジェクトのメールに電話番号が書いてあったので、カルフォルニアあのAppleになぜ審査に落ちたかの理由を聞きました。
ドキドキ、
でも電話に出たのは日本語の話せる、審査担当の男性でした。確かデイブって名前です。
よかった。。。
そしてリジェクト理由を説明してくます。
やたらmobileだけ流暢なんで最初は聞き取れませんでした。。
そういえば、Appleは日本の携帯独自サイトの貧弱さをものすごく嫌っている。
という記事を読んだことがありました。
確かにリジェクト理由のもう一つに書いてました。
これはただのブラウザなので、これならSafariを使用してください。
アプリとして認められません。
何かネイティブアプリ独特の機能がないと、認められません!!
なるほどね、、
ネイティブアプリ独特の機能か、、
その当時はあまり深くも考えずに、じゃあ位置情報だ!!
とGPSの位置情報を利用した機能を追加しました。
はい、申請を出します!!
完璧!今回は審査に通るぞ!!
かなり手ごたえがあります。
そして、さらに2週間後、返ってきた答えは、、
リジェクト、、、、、
前回と同じで、これは単なるブラウザ。アプリとは認められません。
確かに位置情報なんて、WEBでも出来るもんな、わかってたよ、密かにわかっていたよ。。
もう嫌だー、おらこんな村いやだー、東京へ出るだー。
吉幾三が聞こえてきました。。
ネイティブアプリ独特ってなんだよ!!
ジャイロセンサーとかじゃない限り、アプリでできることってほとんどWEBでできんじゃん!!
もう、会社に出るのが辛い、、
とてつもない、壁にぶち当たりました。
UIを大幅にネイティブっぽく変えて、、とか試みたのですが、うまく動きません。
うーん、できる範囲で、変えれることは?
あまりに行き詰まり、私は、四方八方に、アプリ制作会社に電話して、
全く関係もない人に、事情を説明し、アプリ制作を請け負ってくれるかなんて話から
Apple審査の相談をしました。
何か私が切羽詰まっているのが伝わるのか、全然初めて話した私に親身に相談に乗ってくれました。
「審査する人によっても変わるからねー」なんて話も聞けました
が、明確な答えはありません。
私は、前に電話したAppleの電話番号に国際電話をすることにしました。
これが全然捕まらない。
前は一発で出てくれたじゃん!!
何度かけても捕まりません。
もうダメだー。オワター。
でももうすがるとこがなかったので、思いついた作戦が、、
日本の働く時間で電話するからダメなんだ!!
アメリカの働く時間にかけよう!!
ということで、営業さんと2人で深夜に会社に残り、深夜の3時くらいから、、何度も何度もアメリカに電話しました。
でも、全然繋がりません。。
もう、夜も明け、朝になりました。
一緒に深夜を共にした、営業さんももうあきらめ加減、
お通夜みたいな感じです。
そして、皆がそろそろ出社してきだす朝の8時、
最後の1、2回くらいの気持ちで、ダメ元で、営業さんが電話をかけると。
すぐさま電話を代わってもらいました。
電話に出てたのは、前回の担当者と同じデイブです。
もう焦りに焦っていて、
質問攻めです。
結構デイブも同情的になっています。
ふむふむ。
多分審査に通る?多分じゃ困る!
でもデイブ!!ないッスーーーーー!!
めちゃくちゃいいアドバイスじゃないか!!
サンキュー!!デイブ!!
営業さんと、どういう機能を作るかを相談し
最後に意を決して、デイブに言われた通りに、ネットがつながっている間にデータを溜め込んでおき
オフライン時に、閲覧できるような機能を2つほど付け足しました。
急いでいたので、ほんの軽い機能です。
そしていざ申請。
もう、これはラストチャンスだ、お客さんはもう待ってくれない。
ここで失敗したら、他のところに発注し直すだろう。
ええいままよ!!
そして、その10日後くらい、
休みの日で、私はお祭りに出かけていたのですが、、
ふとAppleストアで、自身のアプリを検索すると、、
オーーー!
公開されている!!
ナンテコッタ!!
最高ジャーーーー!!
にやけが止まりませんでした。
すぐ、連絡。
その時に、一緒にいた友人とともに、乾杯の祝杯をあげます。
こうして長きにわたる(実は3ヶ月ほど経っていました)戦いは、私の勝利で幕を下ろしました。
どうでしたか、結構読み応えあったでしょ!!
多分めちゃくちゃためになる秘伝の記事だと思うなぁ。
久々にいきます。
ひとーつ:ブラウザだけのアプリはダメダメ
何かUIなどネイティブの部品を使ったアプリを作るなり、ネイティブらしさを出しましょう。
ひとーつ:オフライン時に動く機能を作りましょう!!
これです、これです。
デイブがくれた最高のプレゼントです。
デイブ、今でも感謝しています。
ネイティブでの機能がないと、審査に落ちている方。
この記事の対策が、今でも通用するかはわかりませんが、
一度試してみる価値はあると思いますよ。
ではでは!!